火曜日

関西コミティア41/ゴム版をつくるぞ

インクジェットのインクのブルジョワ感と
メーカーに刷らされてる感じに耐えられず
「俺は歯車じゃない!」とよくある類いの台詞浮かべながら
レトロ印刷の中崎町〜一乗寺感にも対抗するべく私は
ゴム版をやる決意をした

アロンアルファ、毛抜き、デザインカッター、ペンチ
接着剤は細い箇所を彫ったときにゴムがはがれたら使う。

マジック、平筆、鉛筆、赤ボールペン

アクリル絵具、リターダー(乾燥を送らせる)、ヘラ、オープンアクリリクス、ローラー
オープンアクリリクスは少々乾燥しても水に濡らせば復活するので
何枚か刷ってから掃除するまでの時間を稼げる。ただし印刷後、少し厚くなった箇所は
乾燥が遅いので気をつける。


(左)ゴム版(LOFTで126円)、(右)彫ったあと

下絵、バレン
下絵は裏を鉛筆で塗って、表から赤ボールペンでなぞって転写する。
カーボン紙はこの青いゴム(ビニル?)版には無効でした。

ゴム版で外形に沿ってカッターを入れる。
ゴム板をはじっこからめくるには、、、毛抜きを使い万力のような力をこめる。
このとき必要なカロリーは普通に生きる二倍くらい。
この画像ははがしたゴムの厚さ1mmを表すもの。
参照したサイトには2mmとかいているが最初の剥がしで
その厚みをはがすのは筋力的に不可能だった。
1mmはがし、再度1mmはがすのは可能。
しかしどちらにしろかなりの労力だ。

ペンチでつかめるほどめくれてきたらペンチの出番。
片手で押さえてメリメリと剥がす。
きれいに外形がつながってはがれるとは限らない。
ゴム片を吸い込んでないか気になるので
マスクも必要かもしれない。
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追記:ゴムのはがし方はこちらのサイトが参考になります
このはがし方みてたら、周りを切らずに四角い形のまま剥がしてる
自分の労力はちょっとおかしいとおもった

ポストカード大のもの、二色印刷用に版をわけた
こんな感じで彫刻刀を使わなくとも彫れる。
彫刻刀のような彫跡をあまり感じず、
「これペインターで描きましたね」的な画材による
特性が見えにくくなる。




パレット上で絵具を練る。
オープンアクリリクスは何も加えず。
アクリル絵具はリターダーを加えて練る。

ローラーを絵具の上でコロコロする

要らない紙で試し刷り。

失敗例、シルエットのまわりにもインクがついてて
ふかずに刷った結果。味といわずにシルエットを重視したいなら
一枚おきに毎回ふきとってから刷ることになる。
1mmしか掘りがないと余ったインクがまわりの溝につきやすい。
筆で濡ればまわりにはつきにくいが、絵具の厚みにムラが
出来る。



洋皮紙に刷る。

関西コミティア(同人誌即売会)に出店や!

下敷きも熟成してきてる!



1時間半後...


だれも





となりの有名作家がスケッチブックを頼まれてるのを
横目にしながら
だれも
だれ






友人とO9さんが差し入れもってきてくれた
うれしい、おいしい、かわいい


だれも

水曜日

仮装パーティのための創作

先日、私は仮装(コスプレ)パーティのお誘いに対して
「トイレットペーパーでも巻いて出るわ」という
非常にやる気のない返事をしていた。
それに対して同居人は県外の中華街まで出かけて
足から頭の先まで本格的に揃えてくるという懲りようだ。
私が和紙をつぎはぎして衣装を作るというと、そんなもの
すぐ壊れてしまうだの買いに行かないのかなどと圧をかけてきた。


そんな風に言われてなおさら動くような性質の私ではない。
しかし次第に『~に似せる』という試みよりも
『おれだよ!おれをみてくれ!』という
自己顕示欲が優先されたとき、私の仮装は加速していった。

私は仮装を作成していた。お面を買ってきてとかじゃない、
中国人の王君のように餃子の皮から仕込んでた。
鬼のお面は小学生の時に作ったことはあるが、そこから何歩か
進まないといけない。もっと呪術的で本格的な何かを。
何かパロディの元があるわけでもない。そう、これは創作だ。
唯一無二の創作なんだ。



パーティ会場にはどんな仮装した奴が集まるんだろう?
私は会場の隅でドアから真正面のあたりを選び座った。
ここなら仮面の顔がヌッと暗闇から現れるような感じで
脚光を浴びるとおもったのだ。

おや、反応がない。ぎょっとした顔がみたいのに。
そもそも視野が狭すぎて正面以外がほとんど見えない。

わっと喝采があがった、そっちに顔を向けてみる。

そこには
トンボ、シータ、パズー、マリオ、ルイージ、ジョブス、ミク、まりもっこり
といった版権野郎が男女入り混じって明るいライトを浴びていた。

「コ・・・コミティアです。」
私はおもわずあの言葉を飲み込んだ。


子供にも「怖くない~」「変な人~」と心無い人格攻撃的な批評をされた
と思うほど余裕のない私に気付いたのか、この企画の中心人物でもあり
すぐれた洞察力と会話能力をもった司会者が私に光を当てるべく役目を
振ってきた。

ついに私の時代がやってきたのだ。
『乾杯の挨拶』を高らかに宣言すること。それが私に課せられた仕事だった。
私はほとんど見えない視界を逆に利用して、もったいぶりながらふらついたフリ
をしてマイクのところへついた。

背後から黄色い悲鳴があがる、そうだこれこそが私の求めていたものだ。
わたしの創作には共感から起こる笑いなぞ存在しない・・・もっと畏怖しろ!
怖がれ!

「小学校の頃に作ったお面をおもいだすねー。」
「ねー。」

私は平らな地面につまずいた。司会者が
「これは、オリジナルのようです。」
と言ったあとに頭上に笑い声が響いた。

私は薄れ行く意識の中で、あの言葉を思い返していた。

「コミケじゃないですコミティアです!!」



 
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