ZINEOFF/BOOKOFF

ZINEOFF最終日ということで西日暮里に向かう。
最終目標はオムレツマンのzineを手に入れることだった。
オムレツマンとは若手の『デジタル印象派エロス電動マッサージ絵師』
のことでありぼくは彼の漫画をよく評価している。
おそらく個人が作成した漫画の中では最も読み直した回数が多いと思われる。
オムレツマンについては語りすぎてもその希少性が失われるので
このへんにしておこう。

西日暮里の王将に隣接しているゲームセンターのさらに奥の建物に
噂の学生店長企画店舗への入り口がある。店の前まで来れば
看板で位置がわかるのだが、『王将のとなり』という情報だけでは
ぼくも含め迷ってしまう人もいるにちがいない。そして店名についても
ネットで何回も見ているのだが三秒で忘れてしまった。
もうこの際『王将のとなり』でいいのではないかと思った。

あやしげな光
店の前にはこれといった看板はなく、入っていいのか不安になった。


店内。積まれたzineはそれぞれサンプルを読むことができる。
元はアパートだったのかレジ奥には台所が見え、それがぼく
に売れないラーメン屋をイメージさせた。

この黄色い本は手に取りたくなる良い表紙である。


クロッキー張を思わせる容姿のこの本は実はカバーを段ボール
で作成している。手にもったときの厚みや触感が気持ちいい本。

無造作zine。ためらいゼロ氏の作品は売り切れて見本しかない。

無印の絵本にカラーの手描き漫画が延々と綴られている本。
zineとして販売していたのかは謎だが置いてるだけで周りの
テンションをあげる本だ。


店長やオーナーさんの手作りと思われる木の棚。幅が狭い。
そのせいか同人誌即売会で見本誌を読むときよりも慎重に
本を取ったり戻したりするので、本を大事に扱っているような
気分になれる。


左は購入したumelaboさんの作品1500円。座談会で読んだ
ときからもし買うならこれだと思っていた。棚には廉価版のぺら
紙を折ったものも用意されていたが、あの紙の厚みだと魅力は
値段以上に落ちていると思った。パッケージングされた物で
ありながら『個人の手』を感じられる作品だった。タイトルは3秒
で忘れてしまった。






ZINEOFFの面白さの一つとしてその値段設定があげられる。
最低は30円位から最高は40万円の作品もあるのだ。
一番気になったzineは『ちんこ まんこ改造本』(記憶のみ)
という本でどの層を狙ってるのかまったくわからない本だった。
こういう本は逆にサンプルとして内容を出さないほうが成功して
いるなあとおもった。

ということで、YUUU店長がこの店を切り盛りする期間は今日で
終了したわけだが引き続きzineは8月一杯までこの店に置かれ
るようだ。物珍しさや話題作りのためにここに来るのもいいだろう
し、ひょっとするとずっと持っていたいお気に入りの本を見つける
かもしれない。どこの本屋にいっても自分を満たしてくれるものは
ないんだと思っている貴方は行った方がいいかもしれない。満た
されなくてもその解釈の広さに驚くかもしれない。


西日暮里駅3番出口王将のとなり

ぼくは待ってる
ヒーロー見参、オムレツマンは8月にやってくる。

LINEスタンプ